- モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の.../岩波書店

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- 「あたしは、」と、モモはきっぱりと言いました。「じぶんの時間をだれにもうばわせたりしないわ!」
ミヒャエル・エンデの児童文学『モモ』の一文です。有名な作品なので、ご存知の方も多いでしょうが、大人になって読みかえすと、また違った感慨を持つのではないかと思われる本です。
ストーリーは、「時間貯蓄銀行」を名乗る「灰色の男」たちが、人間に時間を節約するよう甘言を弄し、その時間を盗んでいくのですが、主人公のモモがそれを取り戻すというファンタジーです。
時間を節約すると、「効率」をよくすることが全てになります。節約しているはずなのに、いつもせかせかして、どんどん忙しくなっていくのです。遊ぶときも、いろいろ詰め込んで遊ぶので、ちっとも休まりません。そしてみんな余裕がなくなり、イライラしてくるのです。
…なんだか、今の社会、大人の世界そのものだと思いませんか。モモはこういう世界の理屈が全く通用しない存在なのですが、私も普段「時短」と思い生活しているので、身につまされるところがありました。
本当はこの生きている一分一秒がすべて大切なのに、それを節約したつもりになってどうするんだろう。
一番のシンプルは、「今」このときをめいっぱい感じることなのかもしれないです。
お読みくださりありがとうございます。

2014年10月9日木曜日
自分の時間は誰にも渡さない
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